世界的知名度のトップに君臨するブランド「CHANEL(シャネル)」の創設者であり、
初代デザイナー「ココ・シャネル」は実は超ヘビースモーカーだったというお話し。
みなさんはご存知でしたか?
1日50本ぐらいは吸っていたと周囲の人たちも口々に語っているほど愛煙家であったことで知られています。
50本ってなかなかの量ですよね。
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今や写真界の巨匠と呼ばれる「ダグラス・カークランド」がまだ27歳の頃、
アメリカの写真誌 “Look”においてファッション界のアイコンである、「ココ・シャネル」の特集で写真撮影を担当。
最初はこの撮影に気乗りしないココでしたが、ダグラス・カークランドの映し出す世界観に強く惹れ、
自身のプライベートルームへの出入りまでも許可し、3週間に渡って密着撮影。
それによってめったに見ることができないココの日常生活が写真に収められたわけですが
その中の1枚にも、ココ・シャネルがカンボン通りにあるブティックのアトリエにおいて、いくつになっても
くわえタバコをしながらモデルが着たドレスを仕立てている姿などが映し出されています。
「彼女がタバコの火を消すのは、次の1本に火を点ける時だけだったよ」ともダグラス・カークランドは語っています。
写真撮影している時でさえ、タバコを持っていないことはほとんどないと言えるほど片時もタバコを離さなかったそう。
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また2009年には映画「アメリ」などの主演などで知られるフランスを代表する女優”オドレイ・トトゥ”がココ・シャネルを演じた
伝記映画『 ココ・アヴァン・シャネル 』が上映され大ヒットとなりましたが、この時はタバコによるひと悶着も話題に。
フランスの法律では、広告に喫煙を描き出すことは禁止されていて、電車やバスといった交通機関からはポスターが撤去される事態となりました。フランスの交通機関の広報担当者の言い分はこうだ。
『全ての交通機関で喫煙禁止されているのですから、映画のポスターを通じて、タバコを無料で宣伝をするような理由はありません』とのことで…ずいぶんとまぁ皮肉っぽいコメントですよね。
結果的に、宣伝ポスターはほかのものに変更せざるを得なかったそう。
米テレビ番組「アクセス・ハリウッド」によると、フランスの保健大臣からもこの変更は「行き過ぎた行動」とコメントがあったほか、広告の喫煙描写を禁止する、法律制定に参加していた人間から見ても「禁止令は文化遺産には適用されるべきではない」と
この映画のポスターの撤去には納得のいかないものであったとコメント。
また、『 ココ・アヴァン・シャネル 』配給会社のワーナー は、ポスター撤去にあたり、
「ココ・シャネルが自然体でタバコを吸っているあの姿こそ、彼女が持つ強さと現代性が表現されているのです。我々にとってそれが真のポスターだった」と無念さを語っていました。
と、今回は彼女の意外な一面に迫ってみました。今のブランドの高貴で上品なイメージとは裏腹に彼女自身はかなりワイルドだったようです。彼女が今も生きていたらブランド"CHANEL"はまた違った方向性だったのかもしれません。